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ワイヤリング


【目的】
アーシングやカーオーディオのバッ直等、電源ケーブルのワイヤリングによる電源改善を行こないます。
また、市販のものではアーシングだけですし、オーディオではバッ直のみで連携が出来ていないことや
バッテリー端子の効率の悪さ、インプレッサ GDBの走りを良くしつつ、防水/DIYによる危険防止等を行う事が目的です。

【配線経路について】
・エンジンルームから室内への配線は運転席下のラバーのグロメットに穴を空けることで行えます
 グロメットの径の大きさは31mmなので、通せる配線には限りがあります。
・ドアの横のサイドシルには太い配線を通せるスペースが確保されています。
・運転席と助手席の間には隙間があり、配線を通すことが出来ます

【注意事項について】
ワイヤリングは他の改造と同様に、当然デメリットやトラブルが存在します。
問題の予測や工夫によってできるだけ問題の発生を回避するようにしていきたい思います。
 ・助手席の足元にはECUがあり防水には神経質になる必要があります。この為、配線の引き込みは助手席側では行いません。
 ・運転席側の引き込み場所でも防水対策が必要です。
 ・安全対策無しにショートさせると簡単に車が炎上しますので、必ずバッテリーからの配線にはヒューズブロックを割り込ませ、端子やターミナルにはカバーなどの絶縁、ケーブルの擦れ溶解保護にコルゲートチューブやスパイラルケーブル等を巻くようにします。

【使用するケーブルの選択】
ワイヤリングで使用するケーブルの太さを決定します。
全て太い線を使用するとそれなりの効果はあると思いますが、コストパフォーマンスやケーブルの取り回しを考えると用途や目的によってケーブルの太さを選択する事にします。
流れる電流と距離、使用目的によりケーブルの太さを使い分けます。
AWG早見表
AWG 1/0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25
導体外径mm 8.3 7.3 6.5 5.8 5.2 4.6 4.1 3.7 3.3 2.9 2.6 2.3 2.1 1.8 1.6 1.5 1.3 1.2 1.0 0.9 0.8 0.7 0.6 0.57 0.5 0.45
公称断面積mm2 53.5 42.4 33.6 26.7 21.2 16.8 13.3 10.6 8.4 6.6 5.3 4.2 3.3 2.6 2.0 1.7 1.3 1.0 0.8 0.7 0.5 0.4 0.3 0.26 0.2 0.16
規格mm2 60.0 40.0
38.0
34.0 22.0 14.0 8.0 6.0 5.5 4.0 3.5 2.5 2.0 1.5 1.25 1.0 0.85 0.75 0.5 0.35 0.28 0.22
最大定格電流の目安A 140 110 45 13

【ケーブルの配線について】※GDB A型での経験で書いています
・エンジンルームから室内へのケーブルの取り込みは、運転席足元から行うことができます。
 取り込み穴の直径は31mmで、必ずグロメットを使用して防水/擦れ対策を行います。
・トランクから室内へのケーブルの引き込みは、後部座席下から背もたれのカバーの下側から行うことができます。
 私の場合はノイズ対策で下記の様に配線しました。
  ・パワーケーブルは運転席側の後部座席よりトランクに通しています。
  ・信号線は助手席側後部座席よりトランクに通しています。
・室内配線について
 ・前後方向には、室内両サイドの下側にカバーがあり配線を通すスペースがあります。
  私の場合は下記の様に配線しています。
   ・運転席側サイドは、プラスケーブルのみを通しています。
   ・助手席サイドは、マイナスケーブル/RCAケーブル(信号線)を通しています
 ・左右方向には、前方の場合ダッシュボード下、後方の場合リアシートの下に配線を通しています。
アーシングのケーブルはエンジンの高い熱や雨や水蒸気等の水に晒されているので寿命があり、 私は比較的短いと考えています。
この為、ある一定の周期で取り替える必要があり、市販のものではコスト的に問題です。
トラブルについては代表的なものを列挙すると...
 ・ショート
 ・ターボやエキマニ等の熱いパーツで配線の絶縁材が溶け
 ・配線焼け
 ・配線が回転物(ベルト等)に巻き込まれる
 ・配線外れにさまざまなトラブル
 ・エンジンが動くのでケーブルが引っ張られてケーブルが外れたり、パーツにストレスが掛かったり
 ・取り付けミス
 ・ボルト外れ
 ・カシメミス
 ・ヒューズの劣化
 ・雨によるショート
 ・熱や雨による劣化の進行
と、色々あります。
アーシングに使用するケーブルのサイズですが、市販品のアーシングに使用されているケーブルは10AWG〜4AWGぐらいの幅があります。
全て太い線を使用するとそれなりの効果はあると思いますが、コストパフォーマンスやケーブルの取り回しを考えると用途や目的によってケーブルの太さを選択する事にします。

【バッ直について】
エンジンルーム(バッテリーの横)に下記のヒューズホルダーを設置
バッ直の線の太さは4Gケーブルを2本使用。
配線はバッテリ→ウオッシャータンク横→タワーバー下→運転席足元より引き込み
※運転席足元の配線の引き込み口はコーキングによって防水処理を行いました。

【バッテリー端子変更について】
アーシングやバッ直を行っていくと、配線の本数や太さからバッテリー端子に接続するのが困難になってきます。 この為、バッテリー端子を交換する必要が出てきます。 ただ、ショートすると車両火災になる危険性が非常に高いため細心の注意が必要です。

利点
・コンデンサーの性能を発揮できるよう瞬間的に大電流に対応できるよう太いワイヤリングを行います
・オーディオ、特にアンプは瞬間的に大電流が必要で、電源系の強化で音はかなり変わってきます
・室内にDC12V→AC100Vインバータを設置した場合に容量の大きなインバータを使用できます

欠点
・配線が太いとレイアウトが苦しいです
・配線にも寿命があります。
・エンジンルームから室内に引き込む所は防水処理が必要です
・電源を扱う配線は、電源ノイズをオーディオの音に影響させない為にオーディオ用の信号線からできるだけ離す必要があります
・ヒューズやコルゲートチューブ等ショート対策が必要です

【準備品】
 ・電源ケーブル
 ・ヒューズホルダー
 ・バッテリー端子
 ・コルゲートチューブ
 ・自己融着テープ

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