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自作アーシング


【目的】
私のアーシングの目的は下記の通りです。
 ・無駄に消費していたボディの抵抗を減らすことで有効に使用できる電力の増加
 ・容量をアップさせたパッテリーへの充電量の増加
 ・大電力が必要になるパーツへの電力の安定供給
 ・オーディオの音質向上
・インプレッサ GDBは走りに特化したマシンですが、エンジンレスポンス等の動力性能の向上とオーディオの音質の向上の両方を出来るだけ満たす

【考えられるデメリット】
車の改造にはは必ずデメリットがあります。それを理解しデメリットを出さない工夫を行う必要があります
 ・アーシングの取り回しによっては、電圧が異常に高くなったり、ノイズが入ったり、配線が焼けたりする場合があります
 ・重量増加
 ・カシメ不良によるコードハズレによるショートやファンやタイミングベルトの干渉
 ・取り外したパーツの締め込みトルク不足による脱落
 ・充放電の電流量増加に伴いバッテリーへの負荷の増大します
 ・エンジンルームは高熱な部分があるため、皮膜の溶解があります
 ・ケーブルが擦れると絶縁皮膜が破れ、ショートの危険性があります
 ・ボディの抵抗が軽減されていたノイズが浮き彫りになる可能性があります

【デメリット対策】
デ対策を行うことで安心して運転できるようにします。
 ・エンジンはエンジンルーム内で結構動くのでコードの長さに余裕を持たせる
  (特にエンジンとそれ以外の部分はあらかじめへの字やのの字にコードをたるませておきます
 ・ケーブルはライラップ等できちんと固定します
 ・ケーブルの熱対策にケーブルにコルゲートチューブを巻く
  (特に熱くなるタービン付近やオルタネータ付近には耐熱チューブを使用)
 ・アーシングする対象物が熱くなるマフラーやフロントパイプに行う場合は絶縁皮膜が無い平編み線を使用します。
 ・ケーブルは上手くひねることによってケーブルに力が加わった時にネジが緩まない方向になるように工夫します。
 ・オルタネータを基点にアーシングを行うと電気効率の面では非常に良いのですがバッテリーによる電圧の安定効果が見込めない為、電圧変動が大きくさまざまなトラブルを起こす危険性があります
  バッテリーを基点にアーシングを行う方が、安定した質の良い電気を使用できるようです
 ・バッテリーへの負担増大への対策はディープサイクル対応のドライバッテリー(Orbital ORB34XCD)にすることで緩和できるのではないかと考えています
 ・ケーブルを圧着した後は必ずケーブルを引っ張ってみて簡単に外れないかチェックします
 ・重量増加は自分の目的に応じて使用するケーブルの太さを変えれば良いと思います
 ・ノイズについては、私の場合はアーシングで解決しようとは考えておらず、コンデンサーのノイズ除去/電圧安定効果を使用して対策します
【アーシングポイント([端子サイズ]、[使用ケーブル太さ]、[長さ]、[目的])】
 ・バッテリー(アーシング基点6φ)
 [充電系]
  ・オルタネータ(6φ80mm22Sq充電量アップ)
  ・エアコンプレッサー(5φ14Sq充電量アップ)
  ・パワステポンプ(6φ14Sq充電量アップ)
 [点火系]
  ・インテークマニホールド右側(8φ110mm14Sq燃焼効率アップ)
  ・インテークマニホールド左側(8φ55mm14Sq燃焼効率アップ)
  ・オイルレベルゲージステー(6φ14Sq燃焼効率アップ)
  ・LLC注水タンク(8φ14Sq燃焼効率アップ)
 [汎用アース系]
  ・バッテリー付近のボディ(6φ14Sq)
  ・エアクリボックス付近のボディ(6φ8Sq)
  ・レゾネーター(8φ8Sq)
  ・インタークーラーステー(未実装)
  ・インジェクター(未実装)
  ・ABSユニット(未実装)
  ・リアコンビネーションランプ(未実装)
  ・マフラー(材質が電気抵抗が高いチタンの為、未実装)
 [大電流消費系]
  ・セルモーター(8Sq)
  ・ライト(未実装)
  ・エアコン(未実装)
  ・ヒューエルポンプ(未実装)
  ・ラジエターファン/ホーン(未実装)
 [オーディオ系]
  ・トランク内サブウーハ用アンプ(800mm22Sq音質アップ)
  ・ヘッドユニット用アンプ(ウーハー用を助手席足元で分岐して使用)

【準備品】
 ・アーシングケーブル(8Sq,14Sq,22Sq,38Sq)
 ・圧着工具(5.5,8,14,22Sq対応)
 ・圧着工具(14,22,38Sq対応)
 ・圧着端子
 ・コルゲートチューブ(7φ,10φ)
 ・タイラップ
 ・通常工具
 ・絶縁用ビニールテープ
  安いのが特徴です
 ・絶縁用自己融着テープ
 ・アーシングターミナル

【準備品の選択】
 ・アーシングケーブル(8Sq,14Sq,22Sq,38Sq)
  8Sq (8AWG):一般的にアーシングケーブルとして売られている太さ。コストパフォーマンスも良く使いやすい
  14Sq(6AWG):目的に応じて少し強化したい所に使用。私は点火系と充電系の補助に使用
  22Sq(4AWG):特に強化したい所に使用。私はオルタネータ、オーディオ/アンプ用に使用
  38Sq(2AWG):  ・圧着工具(5.5,8,14,22Sq対応)
  アーシングの場合、8Sq以下はほとんど使用しない場合が多い
 ・圧着工具(14,22,38Sq対応)
  大きい圧着工具があると線を束ねて圧着できる為、スペース的にも電気抵抗的にも有利になります
 ・圧着端子
  電気抵抗を考えるとオーディオテクニカやモンスターケーブル等の端子を使用する方が良いがコストパフォーマンスが悪いので  ・コルゲートチューブ(7φ,10φ)
 ・タイラップ
 ・通常工具
 ・絶縁用ビニールテープ
  安いのが特徴です
 ・絶縁用自己融着テープ
  剥がした時にビニールテープの様にベタベタしません。また、防水効果が高いのが特徴です
 ・アーシングケーブルが増えた場合バッテリーに接続できなくなるため、ターミナルが必要です
  私はモンスターケーブルのターミナルを使用しました

【写真 2004/07/23現在】

【写真 2004/12/18現在】

【効果】
 ・アイドリングでの発進が楽に出来るようになった。
 ・全体的にトルクが微妙にアップしている。
 ・高負荷でもノッキングしにくくなった。
 ・燃費については、少し向上しますが運転が楽しくなるので普通に乗ると燃費はあまり変わりません。
  燃費走行を心がければかなり燃費は良くなりました。
 ・オーディオの音が全体的に良くなったように感じます。

【注意点】
 ・高温になる所は避けるか、コルゲートチューブ等でガードする。
 ・高温の所にアーシングする場合は平編線を使用する。
 ・バッテリーが弱っているとその劣化を更に加速させ、レギュレーターやハーネスにもダメージを与える例がありました。
 ・ベルト等の稼動部に干渉すると危険なので、必ずケーブルは遊ばせずタイラップ等で固定します。
 ・エンジン自体はボディに対して動くのでケーブルの長さに若干の余裕が必要です。
 ・ショートには細心の注意が必要です。(特に施工時)
 ・端子は必ず圧着工具でカシメ、簡単に抜けないかチェックを行ってから車に装着する。
 ・ボルトには緩めてはいけないところがあります。特にベルトのテンションナー等にアーシングは危険です。
 ・擦れるところにはコルゲートチューブ等で必ずガードする。
 ・アーシングはエンジンの熱と雨等の水蒸気にさらされているので、寿命がある。
  特にオルタネータへのアーシングは高温になるため劣化しやすいので、1〜3年程度で交換する事を推奨します。
  そのほかのケーブルは皮膜が黒くなっていたり、ケーブルが固くなっていたら交換します。
 ・アーシングの必ずバッテリーから蛸足配線させる。
  オルタネータから直接蛸足配線を行うと、バッテリーの電圧安定効果が得られないため電圧が不安定になったり、上がりすぎた例がありました。

2006/01/29更新分
スバル用品からもホットアースという商品が出ているので、アーシングの強化に当たってはメーカー側も重要性を認識している様子です。

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